書籍紹介『采配』

おすすめ成長書籍

皆様、こんにちは。

今回は前回の野村克也さんに続いて野球シリーズです。

私が大尊敬する落合博満さんの書籍を紹介したいと思います。

それはこちら☆

『采配』

落合博満 著 ダイヤモンド社

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この本は次のような悩みを抱えている人におすすめです。

1 自分の判断、決断にいつも後悔の念の方が強くなってしまい、自分に自信が持てない人

2 部下育成に迷走している管理職の人

3 部下育成にチャレンジしているが、そもそも自分の軸がないと思っている人。またはこれから軸を作りたい人

です。

読んでいて感じるのは、落合さんの肉声みたいに感じることです。落合さんが低いトーンで自分に語り掛けているような錯覚になるとてもおもしろい本です。本の内容は大きく第1章から第6章まで構成されており、その章ごとにさらに細かく、チーム作りについてや育成論について述べられています。私が本の中で印象に残った章は次の5つです。

・明日の「予習」ではなく、今日経験したことの「復習」がすべて(P38)

・「達成不可能に思える目標」こそ、数字に勝つ唯一の方法(P46)

・30代に何をするかで、40代が決まる(P58)

・欠点は、直すよりも武器になる(P107)

・若手諸君、成長したけりゃ結婚しよう(P144)

どれも落合さんらしい言葉選びですよね(^^♪

落合さんの選手での実績、監督での実績を考えたら、言葉を巧みに扱えないと選手は動きませんし、厳しい世界で磨かれたスキルなのかもしれません。

上の5つの中で、私が一番刺さったのは、

・明日の「予習」ではなく、今日経験したことの「復習」がすべて(P38)

です。

確かにそうだなよなと、納得してしまいました。野球で言えば、なぜ三振してしまったのかや配給の読みはどうだっかた、投手の癖、得意なコースは把握していたかなど次回に繋がる分析が必要になってくるかと思います。その復習の必要性を上手く表現されていて、ビジネスでも同じことが言えるなと腑に落ちました。

本の中では、

【自分の打撃フォームを固めていくためには、正しい打撃スイングを数多く繰り返すしか方法はない。何度もスイングを繰り返し、自分のスイングが固まってきたと感じたら、実際にボールを打ってみる。そこで思い通りの打球が飛ばなければ、また出発点に戻ってスイングを作っていく。見つかったのが小さな課題であれば、それをいかに修正するかを考える。そうやって課題を克服しながら納得できるスイングをできるようになったら、今度は1000回振っても同じスイングができるように精度を高めていく。どんな仕事でも、ひとつの技術を身に付けていく作業は地味で、相当の根気も必要になる。つまり技術の習得法には時代の変化も進歩も当てはまらない。胎児が1日、1日と母親のお腹の中で育っていくように、コツコツとアナログで身につけていく。だからこそ「明日取り組むことの予習」よりも、「今日経験したことの復習」が大切になる。(P40)】

ほんと、胸に刺さります!!!

私は理学療法士として働いていますが、そこには莫大な医療の知識や治療技術などが求められます。まだまだ道半ばな状態にも関わらず、こうした復習を怠ってはいけないんだと、肝に銘じます。

野球の世界だけではなく、全部の分野に通じる本ですね!落合さんはやっぱりすごい人です☆

私は復習を大事にするというのは、国家試験対策においても重要かと感じています。様々な学生をみてきましたけど、あまり点数がのびてないんですと相談してくる学生の特徴が、復習不足だと感じています。別の表現をすると、新しいことを覚えないといけないという強迫観念に駆られているケースが多いです。

私はそうした学生には、模試や過去問でできなかった問題に対して復習をしなさいと良くアドバイスしていました。具体的には、本番で合格点に達すれば良いわけで、間違えてしまった問題に対して次答えられれば良いわけです。かつ、似たような問題は必ず出るわけなので、復習が大事だよと指導していましたね。言葉にすると意外と単純なんですけど、視野を自身で狭めてしまっていた学生は多くいました。

よく例えで使っていたのが、後出しじゃんけんで勝てばよいという表現を使っていました。グーがでてきたら、パー、チョキならグー、パーならチョキを出せばいいわけで、この対応力こそ、国試合格には必要な力なのだと思います。それを無視して、グーがでたらいつまでもチョキを出し続けるような勉強法は効果的ではないのです。だから問題を間違うこと、次は間違えないようにすること、これが国試合格の鍵であることは、学生には伝えていましたね。

至極当たり前なことを当たり前にしていくことの難しさがあるのだなと学生を通して学ばさせて頂きました。

プロ野球の世界でもこの「復習」というのは大事なキーワードとなるようです。いや~ほんと勉強になります。

最後に、この本を開くとこんな言葉が綴られています。

【自分の采配を「正しかったか」、それとも「間違っていたか」という物差しで考えたことがない。ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということだけである。】

刺さりましたね(;´∀`)

私は特にあの決断は正しかったのだろうかと反省の色を出しがちなんです。でもこの言葉の強さたるや。

あの場面で最善と思える決断をしたということだけである

とても勇気をもらえました。そっか、あの時最善をつくしたんだなと解釈すればいいのですね。

もちろんこの境地に行き着くまでには多大な苦難があったことが予想できます。そうした先人たちの教えを読書を通して、これからも学んでいきたいと改めて思った一冊でした。気になった方はぜひ手に取ってみてください☆

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

今日の格言

 ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということだけである

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