皆様こんにちは。
今回は歴史上の人物から学びについて深めたいと思います。
どうして人は学ぶのでしょうかね?
疑問です。。。
そんな疑問に答えてくれる本を紹介したいと思います。
それはこちら☆
人はなぜ勉強するのか~千秋の人 吉田松陰~
岩橋文吉 著

タイトルそのままでしたね(笑)
人はなんで勉強するんでしょうかね~(*‘∀‘)
テストで良い点を取るため?良い大学に入るため?
この本では、第一章から第三章の構成になっており、それぞれ
- 人生をデザインする
- 維新日本の先駆け
- 吉田松陰の志と勉学
について述べられています。
人はなぜ勉強するのか?それはこうだからと結論付けているわけではなく、じっくり考えてみてはどうかという問い掛けを著者はしています。つまり答えはないんです。読み手側の感性で答えは決まってくるのではないでしょうか。
著書の中にこんな一節がありました。
「井を掘るは水を得る為なり。学を講ずるは道を得るが為なり。水を得ざれば掘ること深しと言えども、井とするに足らず。道を得ざれば講ずること勤むと言えども、学とするに足らず」(全集③四一五、孔孟余話)
訳「井戸をほるのは水を得るためであり、学問をするのは人の生きる道を知るためである。水を得ることができなければ、どんなに深く掘っても井戸とは言えぬように、たとえどんな勉強に励んでも、人の生きる正しい道を知ることがなければ、学問をしたとは言えない」(P94)
う~~~ん、深いです。
私がこの一節を読んで感じたのは、英語の勉強です。昔は中学から高校と英語を習いますが、実際に英語を喋れるようになっている人の割合って少ないですよね。アルファベットや英単語、文法を覚えることは、いわゆる受験のためであり、正しい道だったのかなと思ってしまいます。どんなに深く掘っても水を得ているとは言えないのではと考えてしまいました。まぁ、そこは受験を乗り切るためであるので、致し方ない部分もありますね。
英語を勉強するほんとの目的とは何か?
学問の正しい道とは?
吉田松陰は牢獄に入れられてもなお読書勉学に励まれていたといいます。信じがたいですが、松陰が牢獄に入って半年ほどで、獄中の囚人が『孟子』という中国の経典を学ぶ会合が始まったそうです!!
どういうことだと思いませんか。
その当時の様子は孔孟余話という本でまとめられており、一部紹介したいと思います。
今しばらく諸君と獄中で学問をする意味を考えてみよう。通俗の考えでは、もはや囚われの奴隷になったからには再び世の中に出たり、太陽をみる希望がなくなった。懸命に勉強して学問が出来上がったとしてもなんの利益があろうか、などという。これは損得本位の考えである。・・・中略・・・『その日の朝に人生の正しい道を知ったなら、その夕に死んでも悔いはない』という孔子の言葉はこれをいうのである。(P110)
仮に自分がタイムスリップして当時の獄中にいたら、どんな心境だろうと考えてみました。おそらく、もう陽の目をあびることはない、どうせ学んでも意味がないと自暴自棄になっていると思います。
なぜこうした会合が開かれたのかに対して著書はこう答えています。
ひとえに真実の人間らしい人間としていきるために学ぼう、という松陰の考えに共鳴したからにほかならないといえるでしょう。ここにまことの学問・勉強に努める人々の感動的な姿をみることができます。(P112)
いや~、ほんと素晴らしいですね。
ふと、吉田松陰は、人間教育というか人格の形成を目指していたのではないかと浮かんできました。昔は士農工商という制度があり、武士は高い身分でした。そうした時代背景がある中で、人として正しい道とはを追求してこられたのは、本当に素晴らしいです。若くして人生の幕は閉じましたけど、今もこうして語り継がれているのは、どれほど気高い人だったのか。獄中でも読書をし続けて、損得ではない、本当の学びを実践し、しかも他の囚人を巻き込むほどの熱量って想像するだけでも感動してしまいます。
せっかく、良書に巡り合えたのだから、自分もなぜ勉強するのか、損得本位ではなく、色々と自問自答しながら、深めていきたいなと思います。(^^♪
最後に
吉田松陰が立てた片時も忘れてはならない心得を紹介します。
- 志を立てて以て万事の源となす【立志】
- 交(まじわり)を択びて以て仁義の行いを輔く【択交】
- 書を読みて以て聖賢の訓えを稽(かんが)う【読書】
自分にとって、立志とは何か。志を同じくする同士と共に成長していく。読書を継続して、本当の学びってこれだったんだという感覚に出会いたいなと思います。そのためにはやはり一日一日を大切に生きることなのかなと思います。この本の言葉がメラメラと自分の心に刺さっているのを感じています(笑)。また、改めてこのブログを発信している目的についても多くを考え直すきっかけとなりました。
確実に言えるのは、過去の自分に対しての応援でもあるのです。うまくいっていなかったときに、寄り添える情報に触れることで、心が少し落ち着いたり、穏やかになったり、そんなコンテンツがあったらいいなという目的で当初このブログを立ち上げました。
これからも発信していくことで、人間関係や勉強での悩み解決の一助となればと思っています。
吉田松陰の読書量に比べたらまだまだではありますが、歩みを止めずに発信していきたいと思います。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
本日の格言
志を立てて以て万事の源となす
吉田松陰
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