医療現場でプリセプターを任されたときに知っておきたいこと~新人育成のためのコーチングの基本編~

マネジメント

皆様こんにちは(^^♪

今回はタイトルの通り、プリセプターを任されたときに知っておきたいことについてお伝え致します。新人時代を切り抜け、これから指導的立場を任された理学療法士の方や医療職の方にぜひ読んで頂きたい内容です。必ずお役に立てると思います(^^)

分かりやすいように図を使って説明していきたいと思いますので、軽い気持ちで読み進めてください。

はじめにポイントから述べますと、以下の2点です。

1 プリセプターという立ち位置を理解する

2 最終的なゴールは患者様の笑顔と部下の成長である

です。

では具体的に説明していきます。

まず下の図をご覧ください。

2つの歯車の図になります。

この2つの歯車を次のようにイメージしてください。

指導する側、される側に置き換えて考えていきましょう。

その際に考えなければいけないことは、

歯車が嚙み合っているか

かつ速度はどうかを常に自己評価し、修正していくことが重要です。

次にプリセプターの立ち位置については下の図をご覧ください。

プリセプターが必ず押さえないといけないことは、2つの歯車の先に患者様がいることです。

上の図をイメージして理解を膨らませてほしいと思います。

さらに重要な点は、プリセプターが部下を介して患者様を良い方向へ導かないといけない点です。部下が患者様を診療するため、間接的に関わることになります。

この至極当然な事実になりますが、このことをしっかりと肝に銘じ、部下を介して患者様を良くしていくという指導を行っていきます。

これがずばり、プリセプターの立ち位置なのです。

これは、なんとなくでできる芸当ではありません。プリセプター自身が考え、悩み、修正していかないとうまくいきません。

ではどのようにやっていけばよいのか?

次に具体的な指導論に入ります。

自転車に乗れた時のことを思い出してみましょう。

次のスライドで示すような過程を踏んだと思います。

過程があるということを理解して頂き、実際にプリセプターが考えなければいけないことは、、、

1 歯車をかみ合わせるために何が必要か?

2 その歯車を回すために何が必要か?

→自転車に乗れたときの感覚をイメージすると分かりやすいです。「乗れた!!」という感覚が大事であり、一度感覚を掴むと忘れません。

この2点を考えていきましょうね(^^♪

また、ティーチングコーチングを使い分けると良いです。

言葉のイメージで大体お分かり頂けると思いますが、

ティーチングとはシンプルに『教えること、つまり情報のインプット』

コーチングとは『問いを用いて引き出すこと、気づきのきっかけを与えること』

と私は捉えています。またコーチングとは、目的地にたどり着くことという意味もふくまれているようです。

両者を使いわけるコツを理解していただくために、両者の指導法の割合と期間を表した図を示します。

特に着目して頂きたいのが、両者の割合です。指導期間が長くなるにつれて、徐々にコーチングの割合が増え、初期と後期ではその割合が逆転していることが分かると思います。

この理由は、最初から「考えてみましょう?」や「どう思う?」と聞いても、考える材料が圧倒的に足りていないからです。そのため、まずはしっかりと専門知識を教えるということをしていく必要があります。そして、少しずつ自分で考えてもらう幅を増やしていってあげれば、自ずと成長していきます。

実際にやってみると、経験がものをいうということを実感すると思います。

はっきり言って難しいです。最初から完璧にやろうとしないことが大切です。意識してほしいことは、ある程度知識がインプットできたら、学んだことや考えを引き出すために「問う」ことに重きを置くとよいでしょう。問いを発した後のアウトプットの習慣が重要です。本人の言語化を通してやっと、理解につながっていくのですから☆この【理解につながる】ということを次に詳しく説明していきます。 キーワードは「体験」と「経験」です☆

次に大切なことは、「体験と経験」の違いを理解することが大切です!!

簡単にまとめてみましたので、参考にしてください。

まとめにあるように体験と経験の違いはイメージできましたでしょうか。

単なる体験を積ませるのか、経験を積ませるのか

この問いは、とても深いと思います。

体験で終わらせないために、プリセプターからのフィードバックが必要なのです。※効果的なフィードバックについては過去記事も参照ください。(→効果的なフィードバックとは何ぞや

体験と経験の個人的な解釈として、

私は次のように解釈しています。

 【体験に意味付け、意義付けをしたものが経験となる】

これは人それぞれ解釈はことなると思いますので、まずはいかに体験を経験値に変えていくのかにチャレンジしてみましょう☆

ここまででどうでしょう?

指導するのが楽しみになってきたのではないでしょうか(^^♪

例えば新人Aさん、Bさん、Cさんがいたとすると、一人として同じ人間はいません。同じ内容を伝えても、理解力、捉え方は三者三様です。

大切なのは、目標到達までの期間は違えど、個人個人の成長を見守ることです。

下の図は目標到達レベルは同じで、到達するまでの期間の違いを表しています。一人一人の違いをいかに受け入れて根気強く指導にあたるかが、指導者側にとって大切なことです(^^♪

ここまでをまとめますと、

1 歯車をイメージして、うまくかみ合っているのか、かつ速度は合っているかを逐一修正していく

2 上達のために然るべくステップを踏ませること

3 成長スピードは個々人で違うため、根気強く指導にあたる覚悟を持つこと

以上の3つがプリセプターとして押さえておきたいことです。

私が好きな名言の中に次のような名言があります。

心が変われば、行動が変わる

行動が変われば、習慣が変わる

習慣が変われば、人格が変わる

人格が変われば、運命が変わる

出発点は『心』の部分なのです。

その心をどう育んでいくのか、部下が将来一人前となり、患者様を喜ばせている人間になるためには、プリセプターの力が不可欠となります。良い人財が育てば業界そのものの発展にも繋がっていきます。

指導する場面では、綺麗ごとだけではないと思います。難しい壁にぶちあたったり、人間関係がうまく築けなかったりとあると思います。だからこそ、学び、実践して、前向きに仕事して、良い影響力を与えられるように日々精進していくことが大切です。

教育をすることというのは、一番難しい分野だと私は思います。そんな中新人のプリセプターという依頼がきたことに対して、ラッキー☆と前向きなマインドでいてほしいと思います。

なぜなら、一番成長できるのは、

指導される側ではなく、

指導する側であるからです。

期待しています(^^)/

共にがんばりましょう(^^♪

本日の格言

教える側が一番成長できる

\ 最新情報をチェック /

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました