今回は効果的なフィードバックについてお伝えします。
私は理学療法士として働いています。前の職場は老健でリハビリ課の主任として5年間経験を積みました。
その中でも教育に力を入れており、インターンの学生を毎年5人受け入れていました
この記事は特に後輩や学生指導において悩まれている人向けに、少しでも役立てればと思っています。
そもそも理学療法士として職場にいるわけで、教えるプロではないからどのように指導していけば良いのか悩まれている人は多いのではと感じます。
しかし、今回お伝えする3つのコツを意識してもらえれば自分の指導の土台が構築されて、よりよい指導になることを約束します(^^)/
ではまず3つのコツを紹介します。
1 フィードバックって何かを理解する
2 指導を通して伝えたいことを一つに絞る
3 指導した先に自身の成長があるというマインドを持つ
です。
それでは一つずつ説明していきます。
まず1のフィードバックって何かを理解するから説明します。フィードバックは元々軍事用語でミサイルの位置を修正する過程をフィードバックと呼んでいたらしいです。
言い換えると、「軌道修正」。
いわゆる目標物に向かって、きちんとした軌道で進んでいるかを確認するのがフィードバックということです。
別の例えで言うと、エアコンを例にすると分かりやすいです。
温度を25℃で設定したらその温度に保てているのは、温度を感知して、それをフィードバックして、風量なりを調節し、温度を一定にすることができます。
要するに設定温度ありきでフィードバックというものが存在しているということです。
では、「指導においてこの設定とは」を考える必要があります。
私はその設定を「自分が指導を通して伝えたいこと」と捉えています。
そのため、何を伝えたいのかを事前準備として明確にしておく必要があるのです。
そこで2つ目のコツの「指導を通して伝えたいことを1つに絞る」の説明します。
これを明確にしておくことで、指導の的が定まり、より効果的なフィードバックを行うことができます。
伝えたいことを明確にするにも手順があり、次の質問を通してより明確にしていくと良いです。
質問1 あなたがこの実習を通して、学生に伝えたいことは何か?3つ
質問2 あなたは学生に将来どんな理学療法士になってもらいたいか?その理由は?
質問3 あなたが過去の実習で学べたことは何か?または真似したいと思う指導者いたか?その人はどんな指導をしていたか?
質問4 最後にあなたがこの実習を通して、学生に一番伝えたいことは何か?選んだ理由は?
という風に、思考を掘り下げるような質問を交えるとより明確になっていきます。
もちろん、指導者自身も実習期間中を通して、軌道修正しても構いません。事前に決めたことを変更しても大丈夫であるため、まずは心の赴くままに質問と向き合ってほしいと思います。
そして最後に指導のコツ3「指導した先に自身の成長があるというマインドを持つ」です。
一般業務自体ももちろん忙しいのに、学生の指導もするって大変じゃんって思う方、、、大正解です(笑)
でも考えてほしいのです。指導経験がマイナスに働くかプラスに働くかと考えたときに、あまりマイナスな感情って浮かばないような気がします。特に3年目以降の働き方って、後輩の指導も任されたり、はたまた環境を変える人もいたり、指導経験というのは次の職場へのアピールにもなったりするものです。
指導経験自体のその他のメリットは、説明力が身につく、周りへの気配り力がつく、自身の診療をより客観的に振り返られるなどがあります。
大変さの中に成長があり、より働いている職場や患者様への貢献度合いも高くなってくるはずです。
今回ご紹介した指導の3つのコツ。
私はこれが指導の本質だと自負しています☆
指導を通して、理学療法を通して、○○を通して
あなたは何を伝えたいですか?
ぜひチャレンジしてみてください☆
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました(^3^)
今日の格言
効果的にフィードバックを行うコツは、伝えたいことを事前に明確にすること
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